エレベータ・ホール直ぐのレセプションで名前を告げると、ブッフェ会場を通り抜け、広めの個室に案内された。惹句の「最上階からの眺望」はその通りであるが、店名の「鳥海」山は方向的に見えそうにはない。 さて、肝心のお料理であるが、季節感・地産地消意識を前面に押し出すほどには強くない。品書きを一見すれば極々オーソドックス。ところが、中身は焼き物一つをとっても手が込んでいるお料理。蓋物もたっぷりの餡と鮭・里芋と言った比較的シンプルな素材の相乗効果が抜群。前菜のあん肝を含めると魚料理が4品続き、魚好きの私には嬉しい初冬の午餐であった。

鳥海／ANAクラウンプラザホテル秋田【ディナー】最上階からの眺望とともに～日本料理会席8,800円～＜全8品＞2名。 　「高層階で日本料理会席や定食メニューをお楽しみください。窓一面に広がる美しい景色と共に、日本料理会席や定食メニューを気取らずにお愉しみいただけます。」を謳い文句に「結婚記念日」に合わせて予約しました。ところが案内された席は、60センチ四方の窓一つの暗がりの個室で、厨房出入り口の隣りにあり間に合せで作られたような部屋でした。スタッフに他の席のことをたずねたところ「本日は、こちらの席をご用意しております。」との返事だけでした。ネットの写真コピーの「お祝いや記念日にもおすすめで、特別な日のディナーや、大切な方との記念日には最適な場所です。」とは程遠い雰囲気でした。この個室しか準備できないのであれば、客側に事前に連絡をするべきと思います。とても残念でなりません。「結婚記念日」に予約したことを後悔しています。